感染者増加傾向…「リバウンドつながるか注視」
新型コロナウイルスの感染状況などを分析する厚生労働省の専門家会議は、ここ数日の直近1週間の感染者数の平均が増加傾向になっているとして、「リバウンドにつながるか注視している」と警戒感を示しました。
国立感染症研究所・脇田隆字所長「今週先週比が1.04ということで足下で増加傾向となっています。リバウンドにつながるかどうか、感染状況を引き続きしっかり見ていく必要がある」
専門家会議は、全国の感染者は1か月以上減少傾向となっていましたが、ここ数日の1週間の平均が増加傾向になり、直近の今週先週比は1.04だと指摘しました。先週の3連休の影響による一時的な増加の可能性もあり、「リバウンドにつながるかは引き続き注視する必要がある」としています。
ただ、20代の感染者や、飲食店での感染の割合も増加傾向だとして、「春休みやお花見など人が集まる機会も増える。感染対策の徹底が必要」と注意を呼びかけました。
一方、オミクロン株のBA.2系統については、来月1日には全国的に6割に、5月初頭には9割が置き換わるとする国立感染症研究所のデータが示されました。
BA.2系統への置き換わりが進むイギリスでは、感染者だけでなく、重症者、死亡する人も増加しているとして、警戒感を示しています。