陸自ヘリ“機体”を引き揚げ 沖縄・宮古島沖
先月6日、沖縄県宮古島沖で陸上自衛隊のヘリコプターが消息を絶った事故で、海底に沈んでいた機体とみられるものが船の上に引き揚げられました。
現場の海域では2日も午前8時頃から引き揚げに向けた作業が行われ、11時45分ごろ、機体とみられるものが船の上に引き揚げられました。
事前に海底に下ろしていた大型のネットに包まれた状態で引き揚げられ、大きく崩れている様子が見られました。
現場では防衛省から委託された民間のサルベージ船などが引き揚げの準備を進めていましたが、事故から26日たった2日の引き揚げとなりました。
この事故は先月6日午後4時前、航空自衛隊・宮古島分屯基地を離陸した陸上自衛隊のヘリコプターUH60JA1機が約10分後、宮古島沖の上空で機影がレーダーから消失し、消息を絶ったものです。ヘリには、九州南部の防衛警備や災害派遣任務を担当する第8師団のトップの師団長だった坂本雄一陸将をはじめ、パイロット2人、整備員2人を含む10人が搭乗していました。
これまでに坂本陸将ら6人が海中で発見されて引き揚げられ、いずれも死亡が確認されていました。