海保機機長「離陸許可出ていた」管制官「滑走路手前まで」指示 羽田空港のJAL機と海保機衝突
2日、東京・羽田空港で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突し炎上した事故で、海保の航空機の機長が「管制官から離陸の許可が出ていた」と話していることがわかりました。
羽田空港から中継です。
事故があった現場には、日本航空の旅客機があります。いまだに滑走路に横たわっている状態です。そこから離れた場所には、海上保安庁の航空機が確認できました。
日中は警視庁の捜査員らが航空機の中に入ったり、写真を撮る姿が確認できました。
この事故では、日本航空516便の乗客367人と乗員12人は全員機外に脱出しましたが、海上保安庁の航空機に乗っていた乗組員5人が死亡しました。
自力で脱出した海上保安庁の航空機の機長は、重傷ですが意識はあるといい、事故後に病院で行われた聞き取りに対し「管制官から離陸の許可が出ていた」と話していることが、関係者への取材で新たにわかりました。
一方で事故の前、管制官から海上保安庁の航空機に対しては、滑走路の手前まで走行するよう指示が出ていたことがわかっていて、離陸の許可をめぐって食い違う認識を示していることになります。
事故をめぐっては3日、警視庁がおよそ30人態勢で機体などの現場検証を行ったほか、運輸安全委員会も海上保安庁の航空機のフライトレコーダーとボイスレコーダーを回収していて、今後、それらを管制に残されたデータなどと照合し、調査を進めるものとみられます。