【気象解説】厳しい残暑、いつまで? 平年を大幅に上回る気温続く
13日も各地で猛烈な暑さになりました。この暑さ、一体いつまで続くのか、今後の見通しについて木原実気象予報士が解説します。
連日、9月とは思えないような猛烈な残暑が続いていますが、13日も各地で暑くなりました。福岡県の太宰府では、強い日差しが照りつけました。13日の最高気温は太宰府で37.1℃まで上がり、これで今年55日目の猛暑日と、日本の最多記録を伸ばしました。そのほか、大分県の日田で37.0℃、京都の福知山で36.9℃など、体温を超えるような危険な暑さになった所がありました。
また、関東でも気温が高く、埼玉県の鳩山で36.3℃、群馬県の館林で36.1℃など内陸を中心に猛暑日に。東京都心は33.9℃と猛暑日にはなりませんでしたが、それでも屋外では汗が噴き出る真夏のような暑さになりました。この異例の暑さは3連休初日の14日も続きそうです。
14日の最高気温は、東京や熊谷で35℃と、猛暑日予想。東京都心は実際に猛暑日となれば、観測史上もっとも遅い猛暑日ということになります。そのほか、大阪や福岡で35℃、佐賀で36℃、鳥取で37℃と、14日も広い範囲で猛暑日が続出しそうです。
この先も、平年より気温の高い状態は続きますが、“猛烈な残暑”という意味ではどうやら出口が見えてきたようです。
東京都心の週間予報によると、14日も35℃の猛暑日予想。そしてその後も来週20日(金)ごろにかけて、平年を大幅に上回る暑さが続く予想です。ただ、来週末になると雨とともに涼しい空気が流れ込んできて、21日(土)は最高気温27℃、22日(日)は25℃と、一気にこの時期らしい気温になる見込みです。
そして、最低気温も来週中ごろにかけては25℃以上の熱帯夜が続きますが、来週21日(土)ごろからは一気に下がり、22日(日)は20℃を下回りそう。どうやらこのあたりで“猛烈残暑”は一段落となりそうです。
この週末も台風13号の湿った空気や高気圧の縁辺流、そして停滞する秋雨前線などの影響で、不安定な天気が続きそうです。関東でも、日差しが出ていても天気が急変し、にわか雨や雷雨となるおそれがあります。
3連休の行楽も万全の熱中症対策に加え、急な雨に備えて、雨具などを持って出かけるといいでしょう。