自民党総裁選 候補者共同会見へ 政策・主張の違いは
12日にスタートした自民党総裁選ですが、13日は午後に候補者による共同会見が行われます。候補者の政策や主張にはどんな違いがあるのでしょうか。
候補者の意見の違いが出ている主な3つのテーマをお伝えします。いわゆる裏金議員への対応、解雇規制の見直しなど労働市場改革、選択的夫婦別姓です。
まず、いわゆる裏金議員の対応についてです。小泉さんと石破さんは、新体制のもとで選挙で公認するかを決めるとしています。一方、河野さんと加藤さんは、不記載になっていた裏金を返還すべきとの立場です。ほかの5人の候補は、党の処分はすでに出ていることなどから「さらなる処分には慎重」という姿勢です。
そして、「解雇規制の見直し」を含む労働市場改革も大きな争点となっています。河野さんは、一定の金銭を支払うことで解雇ができることにする制度を主張。小泉さんは、これまでの解雇規制を見直し、ルールを緩和することを主張しています。解雇規制の緩和については、2人以外は慎重な姿勢です。石破さんは「労働者の権利がきちんと守られるということが肝要」、上川さんは「都合よく解雇ができるのではないかという大きな懸念」などと述べています。
次に、意見が分かれているのは選択的夫婦別姓の導入です。小泉さん、石破さん、河野さんは賛成の立場を示しています。そのほか、「意見集約が必要」という姿勢の候補がいるほか、高市さん、小林さん、加藤さんは旧姓の“通称使用”の拡大で対処すべきなどと慎重な姿勢です。
このほか、金融所得課税の強化やマイナ保険証への切り替えに伴う今の健康保険証の廃止時期を延期するかなどに意見の違いが出ています。13日午後の会見などで、政策論争がどこまで深まるかが焦点となります。