×

終戦2日前「成東駅爆破」を語り継ぐ 米軍戦闘機が貨車を攻撃、40人超が犠牲

2024年8月27日 22:02
終戦2日前「成東駅爆破」を語り継ぐ 米軍戦闘機が貨車を攻撃、40人超が犠牲

79年前、終戦を迎える2日前に千葉県内の駅で列車が米軍戦闘機の攻撃を受け爆発、炎上、およそ40人が犠牲になりました。「成東駅爆破」といわれるこの出来事を語り継ぐ学習会が27日、行われました。

当時国民学校5年生、菊池昭郎さん「そのうち、どーんと、ものすごい音が。下町にはお不動さんの山があって、3丁目くらいまではガラスというガラスが全部割れました。爆風が入って屋根が突き抜けました」

終戦まであと2日だった1945年8月13日の正午前、千葉県にある当時の国鉄成東駅に止まっていた貨物車に対し、米軍機4機による機銃掃射がありました。貨物車は炎上。積み荷は大量の火薬などで、これに火が燃え移り、爆発しました。

この時、貨物車をなんとか火から遠ざけようと作業をしていた駅長など、国鉄職員15人と将兵27人が犠牲になっています。

当時国民学校5年生、小川公平さん「爆破の翌日に成東駅に行きました。駅の建物は全部なくて。跨線橋も骨組みだけ残って、ところどころで煙がちょろちょろ。駅前には切符が散らばっていました」

「成東駅爆破」知る人が少なくなる中、27日の会では国民学校の5年生だった男性らが記憶を語ったほか、当時の様子を描いた紙芝居も行われました。

会の主催者は終戦間際に千葉で起きたこの出来事を改めて知ることで、平和の大切さを感じてほしいと話していました。