冷凍のフカヒレスープ、刺身… 「1500品」扱う専門コーナーも登場 おいしい保存のコツは?
冷凍食品の需要が増える中、千葉県の商業施設では30日、1500もの商品を扱うコーナーがオープンしました。また、冷凍庫を使う際、“ある工夫”をすることで、おいしく保存し、節約もできるといいます。
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銀座に店を構える中華の名店「銀座アスター」が手がけたのは、プリプリのエビが入った中華料理の定番「エビのチリソース」の冷凍食品(1944円)です。同じく銀座のデパート、松屋銀座に、31日にオープンする冷凍食品専門コーナーで購入することができます。
銀座アスター食品・新商品開発 岸井功調理長
「冷凍技術を活用して、レストランで食べられるような料理を、なるべく冷凍でご自宅に届けたい」
銀座デパ地下にオープンする「冷食コーナー」には、老舗レストランや人気洋菓子店など、約50ブランドが参加します。高級食材・フカヒレが入ったスープや、ピザなど約350種類ほどの味が、家庭で堪能できるといいます。
中には、身がしまった熊本・天草産の刺身や、スイーツまでもが冷凍食品に。急速冷凍の技術が進み可能になったということです。
松屋銀座・食品部 今井克俊課長
「前菜からメインディッシュ、スイーツまで買っていただくと、おうちで一連のおいしいものが食べられる」
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冷凍食品の需要は、コロナ禍で高まりました。日本冷凍食品協会によると、家庭用の冷凍食品の2021年の国内出荷額は、過去最高となりました。
千葉・浦安市のイオンスタイル新浦安MONAでは、国内最大級の約1500の商品を取り扱う冷凍食品コーナーが30日、オープンしました。
コーナーのは、野菜や総菜など数々の冷凍食品が並ぶほか、中には、急速冷凍された日本酒までありました。さらに、笹の葉に包まれたすしや、ロールケーキも。
買い物客
「(手に取ったのは)ロコモコなんです。いま、ハワイにも行けなくて。なんか懐かしいなと思って、旅行気分を味わおうかなと」
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長期保存ができるのも、冷凍食品の魅力の一つ。ただ、保存の仕方で、味が落ちることがあるというのです。
味を落とさない保存方法について、冷凍食品の情報を発信する日本冷凍食品協会に聞きました。日本テレビスタッフの家の冷凍庫を見てもらうと、指摘されたのは、“庫内の隙間”でした。
日本冷凍食品協会 広報部長・三浦佳子さん
「ちょっと(冷凍庫の中が)ガラガラですね。空間が空きすぎ。隙間をなくして、ぎゅうぎゅうに詰めた方が、お互いを冷やし合うんです」
隙間をなくすことで、冷凍庫内で一定の温度をキープできるといいます。
また、食品は縦に詰めることで、どこに何があるか一目瞭然になります。そうすることで、扉を開けている時間を短縮できて、外気の侵入を防ぐことにつながります。
さらに、空いた隙間には、水を入れたペットボトルを入れると良いといいます。
日本冷凍食品協会 広報部長・三浦佳子さん
「おいしく食べるには、常に『マイナス18度以下』を保つのが、冷凍食品を“採れたて”、“作りたて”で食べる重要なポイントです」
温度を保つことが、電気代の節約にもなるということです。