「南海トラフ巨大地震に与える影響少ない」宮崎県震度5弱想定震源域付近で発生も
気象庁によりますと8日10時25分ごろ、大隅半島東方沖を震源とする地震があり、宮崎県日南市で震度5弱の強い揺れを観測しました。また、九州地方で震度4から1を観測しています。
気象庁は当初、地震の規模を示すマグニチュードを5.2、震源の深さは40キロと発表していましたが、精査した結果、マグニチュードを5.1に、震源の深さを39キロにそれぞれ修正しました。
この地震による津波はありませんでした。
気象庁は、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意し、特に、今後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあるため、強い揺れと津波への備えを進めてほしいと呼びかけています。
一方、気象庁の「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」の委員を務める愛知工業大学の横田崇教授によりますと、「今回の地震は南海トラフ巨大地震の想定震源域から少し離れた場所でおきたもので、さらにマグニチュード5.1と地震の規模が小さいため、巨大地震に与える影響は少ない」と話しています。