ノーベル賞“登竜門”学術賞、日本人2人が受賞 “睡眠や覚醒”のホルモン発見 「ドラッグ・デリバリー・システム」研究者
ノーベル賞の登竜門とも呼ばれる学術賞を日本人2人が受賞しました。
この賞はイギリスの学術情報会社クラリベイト社が論文の引用回数などをもとにノーベル賞クラスの研究をしたと評価できる研究者に与える「引用栄誉賞」です。
今年、日本からは生理学・医学の分野で筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機構長の柳沢正史さん、化学の分野でナノ医療イノベーションセンターセンター長の片岡一則さんの2人が選ばれました。
柳沢さんは睡眠や覚醒のリズムをコントロールする働きを持つ「オレキシン」というホルモンを発見し、現在の不眠症の治療薬にもつながっています。
片岡さんは体の必要な場所に必要な分だけ薬を届ける「ドラッグ・デリバリー・システム」の研究者で、がん細胞だけに抗がん剤を到達させ、治療効果を高める「ナノカプセル」などを開発しました。
これまで、この賞を受賞した研究者のうち71人が実際にノーベル賞を受賞しています。