北朝鮮による拉致被害者の家族らが、石破総理大臣と面会し、総理が発言した日本と北朝鮮との「連絡事務所」設置に改めて反対し、日朝首脳会談の早期実現を求めました。

拉致被害者家族会　横田拓也代表（56）「もうこれ以上待てません。もうこれ以上私たちを苦しめないでください。（北朝鮮との）首脳会談を速やかに開催いただき、速やかに全拉致被害者の即時一括帰国を実現いただけますようよろしくお願いします」

家族会の横田拓也代表は面会で、先月に石破総理が北朝鮮との連絡事務所設置について「それなりに有効なこと」などと発言したことに対し、北朝鮮の時間かせぎに使われかねないなどと、強く反対する姿勢を改めて強調しました。

拉致被害者の家族をめぐっては、今月15日に有本恵子さんの父、明弘さんが96歳で亡くなり、家族らの焦りが募っています。

めぐみさんの母　横田早紀江さん（89）「日朝会談をしていただくことが一番大事なことだと思っていて、１日も早く日本の土が踏めるように、子どもたちに早くその喜びを与えていただけますように」

家族らに対し石破総理は、「いまだに帰国が実現していないことは、政府として極めて申し訳ないこと」とした上で、「あらゆる手段を持って、この解決に力を尽くしてまいります」などと解決に向けて取り組む姿勢を強調しました。