アフターコロナで…シニア世代がアクティブに “仲間と活動”も徐々に復活
長く続いたコロナ禍で外出を控えていたシニア世代の外出する機会が再び、増えているといいます。また、コロナ禍では我慢していた“シニアの楽しみ”にも、人が戻ってきていました。
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群馬・前橋市の施設を訪ねると、床に映し出されたサッカーボールを夢中で蹴ったり、体を動かしながらゲームをしたりと、60歳以上のシニア世代が活発に運動していました。
70代
「コロナのために、あまり外に出て歩かなかったから、体も動いてないし運動もしてみたいなって」
60代
「体もポカポカにあたたまって、運動ができて楽しかった」
ゲームセンターのようでもありフィットネスジムのようでもあるこの場所は、楽しみながら健康になろうというコンセプトの施設です。施設があるのはカラオケ店の中で、全国に展開するカラオケチェーンが運営を手がけています。
コシダカホールディングス・ウェルテインメント開発部 熊本嘉一郎さん
「特に郊外の店舗なんですが、午前中のシニアの利用率が非常に高いことがありまして、その方たちに新しいことを提供できないかと」
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シニア世代が“アクティブ”になるにつれ、売り上げを伸ばす商品もあります。
ジンズ・吉祥寺ダイヤ街店 椿翔店長
「こちらの商品が昨年、シニア世代に一番売れた商品」
一見、普通のメガネですが、スポーツをしたり本を読んだりする中で、ずれ落ちてしまうという悩みに着目した“ずれにくいメガネ”です。(Airframe hingeless 9900円)
そのヒミツはメガネの素材と構造にあります。フレームに軽い素材を使用した上で、折りたたまれた状態の形を記憶させることで、かけた時に元に戻ろうとする力が働き頭にフィットしやすいといいます。
ジンズ・吉祥寺ダイヤ街店 椿翔店長
「外出する人が増えているので、アウトドアシーンやゴルフやランニングなどスポーツシーンで使う方が増えています」
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コロナ禍では我慢していた“シニアの楽しみ”にも再び人が戻ってきていました。
25日午前10時、駅前に続々と人が集まってきました。全員そろったかと思いきや…
運営委員
「5・6・7…お、1人いない…」
ちょっぴりマイペースな男性も無事合流しました。
実は、このグループはもともと知り合い同士ではありません。団体が主催するイベントに退職後の趣味や友達を探すために集まったのです。
25日は、都内の川沿いなどをめぐる散策をしました。
運営委員
「今、野川沿いを歩いてきたけど、ここでもう1本川が出てきます」
参加者(74)
「自分1人だと歩いていてもおもしろくないから、こういうイベントに参加して話を聞きながら楽しんでいます」
参加者(83)
「うれしいよ、全然知らない人とある程度親しみができるのは」
日本セカンドライフ協会によると、一時はメンバーを募ったイベントの1割程度しか開催できない状況でしたが、徐々に復活してきているといいます。
参加者(72)
「おつかれさまでした。こんなにいい天気だと、ビールが私を待っているんで」
参加者
「一緒!」
参加者(72)
「一緒に散策仲間と」
孤独になりがちな高齢者に大切な一時が戻りました。