東北南部に前線が停滞しているほか、太平洋高気圧の縁をまわって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。この影響で、午後6時現在も中国地方から東北南部にかけての所々で局地的に雨雲が発達していて、激しい雷雨となっています。

京都府の京丹波町南部付近では午後4時半までの1時間に約90ミリ、北海道の足寄町中部付近では午後5時40分までの1時間に約90ミリと、災害が起きてしまうほどの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表して警戒を呼びかけました。

また、関東でも北部を中心に雨雲が発達し、栃木県の那須烏山で52.0ミリの非常に激しい雨が降ったほか、日光市今市で45.5ミリ、那須高原で36.0ミリの激しい雨を観測しました。

不安定な天気はこの後も続く見込みで、28日（木）も、晴れていても天気が急変し、激しい雷雨となる所があるでしょう。あすにかけて予想される1時間雨量は、関東北部で70ミリ、東海や北海道で50ミリ、関東南部や甲信で40ミリとなっています。

引き続き土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも十分な注意が必要です。