“人襲う”サル捕獲 のべ66人がケガ 技能実習生に感謝状「みんな心配がなくなってよかったです」
山口市小郡地区で先月、サルが人を襲う被害が相次ぎました。ケガをした人は、のべ66人。そうした中、サルを捕獲したインドネシア人の技能実習生に18日、感謝状などが贈られました。サルを捕まえたガブリエルさんは「みんな心配がなくなって、よかったです」と話しています。
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18日、山口市から感謝状を贈られたのはインドネシア人の技能実習生、ガブリエル・マウさん(29)です。
インドネシア人 ガブリエル・マウさん(29)
「気持ちがいい。みんな、心配がなくなってよかったです。それだけです」
ガブリエルさんがお手柄を上げたのは、あの騒動です。
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先月、山口市小郡地区の民家にサルが侵入し、人を襲う被害が相次ぎました。
先月23日に民家で撮影された映像には、外から網戸越しに部屋の中をじっと覗いているサルの姿が。家の人も思わず、「めちゃでかい…」とつぶやきます。
背後から襲われた人や、指を骨折した人も…のべ66人がケガをしました。
サルに襲われた住民(77)
「『サルと格闘した』と言ったらおかしいけど、怖かったです、もう…」
被害を食い止めたのが、ガブリエルさんです。当時、ガブリエルさんは社員寮で洗い物をしていて、入ってきたサルを捕獲したのです。
サルを捕まえたガブリエル・マウさん(29)
「みんなケガしたから、かまれていたから。捕まえた方がいいなと思ったんです」
その後、被害はなくなり、山口市に平穏が戻ったのです。住民からは市に「感謝状を贈ってほしい」との声が多く寄せられたといいます。
――サルを見たのは初めて?
サルを捕まえたガブリエル・マウさん(29)
「いえ。インドネシアにいます。(サルを)捕まえたのは、ここで初めて」
ガブリエルさんらには、金一封と山口市の特産品が贈られました。