13日も1ドル＝147円に迫るなど、急速に円安が進んでいます。歴史的な円安に加え、ほぼ新型コロナウイルスの感染拡大前に戻った水際対策で、多くの外国人にとって今の日本はまさに“黄金の国”となっています。いわゆる“爆買い”の現場を取材しました。

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東京・秋葉原の中古ゲームソフトなどを販売する店では13日、多くの外国人が真剣なまなざしでゲームソフトを吟味しながら、店内を回っていました。中にはソフトのパッケージを持って上機嫌な表情をみせる人も。アメリカから来た旅行客のカゴはパンパン。クリアしきるまで、どれくらいの時間がかかるのでしょうか…。

アメリカからの旅行客
「お買い得だ。満足している」

カナダから来たという人は、両手で抱えるほどのゲームソフトを約8000円分購入しました。

カナダからの旅行客
「懐かしい商品です」

店の人に話を聞きました。レアで高価なゲームソフトも売れ始めているといいます。

スーパーポテト　店舗スタッフ
「（最近は）5万とか10万とか一気に買われている方が増えました」
「90万のゲームソフトとか（売れた）」

追い風となっているのはやはり、円安だということです。

スーパーポテト　店舗スタッフ
「円安の影響なんじゃないですかね。客単価が上がりました」

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13日、約24年ぶりに1ドル＝146円90銭台となり、147円に迫るなど、急速な円安が進んでいます。日本時間の13日朝、アメリカ・ワシントンで開かれたG20（＝主要20か国・地域）の会議に出席した鈴木財務相を直撃しました。

――急速に円安が進んでいますが？

鈴木財務相
「あとで記者会見しますから」

鈴木財務相は会見で、必要があれば為替介入も辞さない構えを強調しました。

鈴木財務相
「為替市場の動向を、高い緊張感をもって注視している。過度な変動に対しては、適切な対応をとりたい」

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歴史的な円安に加え、ほぼ新型コロナの感染拡大前に戻った水際対策と、多くの外国人にとって、今の日本はまさに“黄金の国”となっています。

秋葉原で出会ったドイツからの旅行客は、「マイヒーロー！」と言いながら、アニメのグッズを見せてくれました。

ドイツからの旅行客
「ドイツよりずっとずっと安い！　初日だから、まだまだこれから買いますよ」

買い物の手は止まらないようでした。

東京・浅草近くでは、香港から来た親子に出会いました。手に持っていたのは、まるで本物のエビ天やレタスなどのような食品サンプル。

香港から来た親子
「日本でたくさんお金を使いました。ゲームと時計」

11日に来日し、すでに100万円以上使ったといいます。

銀座も、外国人にとっては外せない街です。

カナダからの旅行客
「銀座は東京で有名な場所だから来たかった。行けるようになってうれしくて、叫びながら家を走り回ったわ」

ドイツから観光目的で来日したという3人組は…

ドイツからの旅行客
「アクアリウム美術館に行く。そのあと、お茶屋さんで日本の伝統のお茶を飲みたい」

百貨店で開催されているミュージアム「アートアクアリウム美術館 GINZA」に向かい、夢中で金魚にカメラを向けていました。

――ドイツで金魚を見たことはありますか？

ドイツからの旅行客
「いいえ、全然ドイツの魚と違うわ」
「かわいい。こんなにたくさんの魚を見たことない！」

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急激に進む円安に伴って、外国人観光客の姿は今後、ますます増えていきそうです。