「緩やかな増加傾向…夏の間に一定の感染拡大の可能性」厚労省・コロナ専門家会議
新型コロナウイルスの感染状況を分析する厚生労働省の専門家会議は、「緩やかな増加傾向となっており、夏の間に一定の感染拡大が生じる可能性がある」と注意を呼びかけました。
16日の専門家会議は、新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行された後、初めて開かれたものです。
厚労省によりますと、今月11日までの1週間に定点医療機関から報告された新規感染者は、1つの医療機関あたり平均5.11人で、前の週のおよそ1.12倍でした。
専門家らは「新規感染者数は緩やかな増加傾向となっており、夏の間に一定の感染拡大が生じる可能性がある」としつつ、「感染拡大の規模の予測は難しい」との見解を示しました。
そして、「現在、感染の中心は若い人だが、今後、高齢者らに広がると医療への負荷が増す場合も考えられる」として、高齢者らにワクチン接種を呼びかけました。