都立高入試 男女合同“成績順”7割以上で同じ結果に
全国の都道府県立高校で唯一、男女別の定員を設けている東京都は、都立高校の男女別定員を段階的に見直すとして、今年度の入試で、定員の1割を男女合同の成績順で決定する緩和措置を行いました。その結果、7割以上の高校で、男女の別なく成績順で選抜したときと同じ結果になったことがわかりました。
東京都は、全国の都道府県立高校で唯一、男女別の定員を設定していて、同じ学校でも合格ラインに男女差が生じていました。
そのため、都は、昨年9月、男女別定員を段階的に解消する方針を示し、今年2月の入試では、男女別定員を設ける全109校で、定員の1割を男女合同の成績順で決める緩和措置をとりました。
その結果、全体の74%に当たる81校で、男女の別なく成績順で選抜した場合と同じ結果になったということです。
一方、男女別定員がなければ、合格していたはずの生徒は、女子が284人、男子が15人いました。
都は、次の段階として、緩和措置を定員の2割に拡大するとしていますが、時期は未定ということです。