今夏 世界の約4人に1人、30日以上“健康脅かす”気温に 米研究機関
今年の夏、世界のおよそ4人に1人が健康を脅かすような気温に30日以上さらされたとする報告書をアメリカの研究機関が発表しました。
アメリカの「クライメート・セントラル」は過去30年の間に観測された気温から「危険な暑さ」を設定し、世界の各都市で極端な気象状況の影響を受ける人の数を推定しました。
それによりますと、今年の6月から8月に世界の人口の4分の1にあたる20億人以上が、「危険な暑さ」とされる気温を30日以上経験したということです。
こうした「危険な暑さ」は、気候変動の影響で3倍以上発生しやすくなったとしています。
また、日本の12都市では、いずれも50日以上、「危険な暑さ」に見舞われたと分析しています。
気候変動の健康への影響に詳しい東京大学大学院の橋爪真弘教授は、「気候変動が私たちの生命に深刻な脅威をもたらしていることを明確に示している。気候変動に対応した保健・医療体制を早急に整備する必要がある」としています。