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“統一教会”の「宗教法人解散」求める署名始まる「たくさんの人が救われると…」 初日に3万人以上が賛同

2022年10月18日 1:23
“統一教会”の「宗教法人解散」求める署名始まる「たくさんの人が救われると…」 初日に3万人以上が賛同

17日、元2世信者や被害者の会などが呼びかけ人となり、オンライン上で世界平和統一家庭連合、いわゆる“統一教会”の“宗教法人解散”を求める署名活動が始まりました。すでに3万人以上の署名が集まっています。こうした中、呼びかけ人の1人であり、7日の会見では「解散」を強く訴えていた教団の元2世信者は「それ(解散)をすることによって、たくさんの人が救われると思っている」と話しました。

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教団の元2世信者、小川さゆりさん(仮名・20代)は7日の会見で「自分たちの主張だけを続けている人たちと自分と、どちらが悪なのか――これを見てくださっている多くの方は分かってくれていると、私は信じています」と訴えていました。

その会見の際、教団側から「会見中止を求めるFAX」が届きました。そこに書かれていたのは、“精神に異常”、“ウソを言う”などの一方的な内容でした。

小川さん(仮名)の夫
「ここには彼女の両親の署名が入っています。『彼女は精神に異常をきたしており、安倍元首相の銃撃事件以降、その症状がひどくなって多くのウソを言ってしまうようになっています』」

小川さんは、自身について「人格がおかしくなる症状については、もう4年前の時点で治っています。なので現在、私は正常です」と涙ながらに述べました。

教団は14日、このFAXについて新たな声明を発表しました。

教団のホームページより(14日発表)
「小川さんがこれ以上公の場に出ることで、ご本人の症状が悪化することを心配した『親心』からです」

“親心”だったとした上で、謝罪の言葉はありませんでした。

さらに「FAXは(会見を主催した)特派員協会宛てに送付されたものであり、小川さんご本人に宛てて送付されたものではありません。病気について公表したのは、あくまで特派員協会および小川さんご夫婦の判断であり、ご両親や当法人が意図したことではありません」と病状を公開する意図はなく、あくまで“小川さん側の判断だ”と説明しました。

小川さんは、会見直後に体調を崩したといいます。17日に取材すると、“親心”だという教団の説明については、「完全に親を利用されているようにしか、ちょっと自分は正直…『親心』とかそういう言葉を利用されているようにしか思えなくて。正直、何をしたいのか、誰に向かって言っているのかが、私、ちょっとよく分からなかったです」と述べました。

そして「被害者の方々、そして現在の信者の方々にも本当に失礼な行為が続いているので、謝罪してほしい思いです」と改めて謝罪を求めました。

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小川さんは7日の会見で「どうか、この団体を解散させてください」と“教団の解散”も強く訴えていました。

17日、小川さんなどの元2世信者や被害者の会などが呼びかけ人となり、オンライン上で“教団の宗教法人解散”を求める署名活動が始まりました。すでに3万人以上の署名が集まり、来月にも関係省庁に提出する予定だということです。

呼びかけ人の1人の小川さんは、「この教団というのが悪質な団体だということが、もう十分、世間には知れ渡ったと思うんですけど、国が宗教法人格を“統一教会”に与えて、“この宗教はまっとうな、他と同じ宗教団体です”というお墨付きを与えてしまってるというのが一番問題だと。それ(解散)をすることによって、たくさんの人が救われると私は思ってます」と述べました。

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こうした中、岸田首相は17日、宗教法人法に定められた「質問権」を使って、教団を調査するよう指示しました。

17日の衆議院・予算委員会では立憲民主党の山井議員から「調査は、いつ終わらせるおつもりなんですか」との質問がありましたが、岸田首相は「今、断定的に申し上げることはできません。被害者の方々に寄り添いしっかり支援をしていくことと、そして被害の拡大を防止することを、ぜひ並行して政府としては進めていきたい」と期日についての言明を避けました。

(10月17日放送『news zero』より)

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