葛飾区補助金過払い 総額は5億1000万円「返還を求めない形で…」
東京の葛飾区が区内にある私立認可保育所に補助金を誤って多く支給していた問題で、葛飾区の青木区長は、過払い金の総額が5億1000万円にのぼることを明らかにしました。ただ、過払い金の返還は求めない形で進めていくとしています。
葛飾区・青木克徳区長「今朝の段階では5億1000万円あまりと聞いています」
この問題は、葛飾区が区内の私立認可保育所に、4年間にわたって補助金を多く支給していたものです。
17日に開かれた私立認可保育所76の園長らが集まる園長会で、今後の対応について話し合いが行われましたが、青木区長は初めて、過払い金の総額が5億円を超えることを明らかにしました。
葛飾区・青木克徳区長「補助金については返還を求めない形で調整していきたい」
葛飾区は先週の区議会で「過払いの補助金は返還を依頼する」としていましたが、方針を変更して返還を求めない形で進めていくとしています。
その理由として、「過払い金は、保育サービスの質の向上に活用されたので、返還を求めるのは酷である」としています。