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「あしたお父さんが迎えに来る」 寺に疎開した児童も犠牲に 約2300人が死亡した三河地震から80年で追悼法要 愛知・西尾市

2025年1月13日 19:08
「あしたお父さんが迎えに来る」 寺に疎開した児童も犠牲に 約2300人が死亡した三河地震から80年で追悼法要 愛知・西尾市
80年前の1945年1月13日未明、三河湾を震源とするマグニチュード6.8の直下型地震が発生し、三河地方を中心に2万軒以上の住宅が全半壊、2306人が死亡しました。

13日、被害の大きかった愛知県西尾市にある安楽寺で犠牲者を追悼する法要が営まれ、檀家や地元住民など27人が参列しました。

安楽寺では、戦時中で名古屋から疎開していた小学生8人が倒れた本堂の下敷きになり、亡くなりました。
安楽寺 伊奈祐諦 前住職:
「地震が起きる前の晩に一人の少女が布団の中でニコニコ笑っていた。『あす、お父さんが迎えに来る』と聞いてうれしくて寝られない。ニコッと笑って『お休み』と床についた。しかし、1月13日午前3時38分に彼女はこの本堂の下敷きになった」

三河地震は、大きな被害があったにも関わらず、戦時中だったため被害状況などがほとんど報道されませんでした。安楽寺では被害の実態を伝えるため、毎年法要と写真の展示を行っています。
最終更新日:2025年1月13日 19:08
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