障害児向け放課後等デイサービス施設 「指定取り消し」の行政処分 利用者数や職員数を偽り不正受給 運営会社が組織的な関与か 愛知・岡崎市
愛知県岡崎市にある障害児の通所支援施設が、利用者数を偽って給付金を不正受給していたなどとして、岡崎市は指定取り消しなどの行政処分を行いました。
行政処分を受けたのは、岡崎市の「チャイルドハート柴田」が運営する障害児向けの放課後等デイサービス施設など6か所です。
岡崎市によりますと、6つの施設は2020年4月以降、利用者や職員の人数を改ざんして市に報告し、報酬を不正に受給していたということです。
不正受給額は合わせて約6400万円で、岡崎市は加算金を含む約8900万円の返還を求めています。これを受け、市は1施設に指定取り消し、5施設に効力停止の行政処分を行いました。
また、チャイルドハート柴田の組織的な関与があったとして「連座制」が適用され、2030年まで事業所の指定更新や、新規指定を受けられなくなっています。
処分を受けた事業所は別の法人への譲渡が進められていて、岡崎市は利用者約100人は本人や家族の希望に添って利用を継続できるよう調整するとしています。