運転手の心臓に突然異変か 夜行バスが林に突っ込み…1人死亡21人搬送 三重・御浜町
22日、三重県御浜町で夜行バスが林に突っ込み、運転手が死亡、21人の乗客が搬送されました。先ほど警察は、運転手の男性が病死であったと発表しました。心臓に突然異変が起きた可能性があるということです。
警察などによりますと、和歌山県からさいたま市に向かっていた夜行バスが道路脇の防風林に突っ込みました。
当時の様子についてバスに乗っていた男性は…。
バスに乗っていた笹之内壮多さん:
「急にガタンと落ちるような感じがあって、その後に何かにぶつかったような衝撃が来ました。みなさん何が起きたのかわかってない感じで、鼻とか口から血を流している方もいました」
この事故で、乗客21人全員が病院に搬送され、このうち少なくとも4人が骨折の疑いがあるということです。
そして、バスを運転していた57歳の男性が死亡しました。
記者:「バスは手前側の車線を走っていたということですが、反対車線も含めてブレーキ痕のようなものは見当たりません」
捜査関係者によりますと、バスは約100メートル手前の緩やかなカーブにさしかかったところで、ハンドル操作ができず、木に衝突したとみられています。
24日に行われた司法解剖の結果、運転手の男性に目立った外傷はなく、病死であったと判明しました。
捜査関係者によりますと、心筋梗塞など突然心臓に異変が生じた可能性があるということです。
これは、事故の前に撮影された防犯カメラの映像。
赤信号の一番前で止まっているのが事故を起こしたバスです。信号が青に変わると…ゆっくりと走り出し特に問題はないように見えます。
バスはその後、最後に停車したバス停へ。
バスに乗っていた笹之内壮多さん:
「(運転手の様子は)特に変わりはなかったと思います。急ハンドルきったりとか、蛇行運転する感じはなかった」
バス停を出る際も、しっかりとウィンカーを出し、スムーズに出発していきました。
西武観光バスによると、運転手は2人体制で、死亡した運転手は出発前まで約9時間の休憩を取っていたといいます。
警察は24日、過失運転致傷の疑いで西武観光バスの営業所に家宅捜索。
警察は運転手の心臓に起きた異変が、事故に影響した可能性があるとみて調べを進めています。