名古屋のマグロ初競りで過去最高値更新! 初参加バイヤーが一番マグロを狙う 新春の熱い戦いに密着
初競り初参加のバイヤーが狙う188キロの大間産本マグロ
バロー 水産部 市場バイヤー 熊崎敬太さん(40):
「狙いは一番手前の188キロ。これを一番マグロにするように値段の話をしています」
そう話すのは、今年の最高値である一番マグロを狙い、初競りに初めて参加するスーパーマーケット・バローのバイヤー熊崎さん。狙っているのは、重さ188キロもある青森県の大間産本マグロです。
そのマグロを実際に競り落とす仲卸業者「丸鮮」の渡辺部長に、熊崎さんが狙う一番マグロの良さを教えてもらいました。
仲卸業者 丸鮮 渡辺大貴部長:
「1番目2番目の魚もどっこいどっこいなんですけど、やっぱり味。全身脂だと評価が良くみえるんですけど、(実は)下がるんですよ」
一番に狙っているマグロの断面を見ると、他に比べて赤みの色が強く、脂ののりもよいといいます。
実は、バイヤーの熊崎さんの狙いは一番マグロだけではありませんでした。この日、競りにかけられた大間産の本マグロは6本。なんと、その半分の3本を狙っているのです。
初競り初参加で心配そうな熊崎さんをよそに、ついにマグロの初競りがスタートしました! 卸業者が3社あるため、競りは3回に分けて行われます。熊崎さんが狙っているのは一番最後の競りですが、他の大間産本マグロの値段も気になるところ。次々と競り落とされていく様子を見ていると、どうやら想定通りの値段のようです。
そして、いよいよ最後の競りがスタート。はたして、熊崎さんは一番マグロを手に入れることができるのでしょうか。
競りの成り行きを真剣な表情で見守る熊崎さん。すると、渡辺部長の手が動きました。指が示した値段は、キロ2万7000円。一番マグロ、その結果は…?
バロー バイヤー 熊崎敬太さん(40):
「買えました。大丈夫でした。(1キロ)2万7000円なので(1本)500万円ぐらいですかね」
188キロの大間産の本マグロが約550万円の値をつけ、名古屋の市場で過去最高値を更新。最終的に、総額約1000万円で3本のマグロを競り落としました。
競り落とした一番マグロは、バローの一部店舗でその日のうちに切り分けられ販売。仕入れを考えると通常の販売価格の5分の1ほどで売られ、超お値打ちに! すでにほぼ売り切れたそうです。
購入した人たちも「大間のマグロなんて手にはいらんもんで買いました」「(大間のマグロを)一回だけ食べたことあって。おいしかった、すごく。こんなチャンスはない」と話し、縁起ものの一番マグロを手に笑顔を見せていました。