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「プール熱」が“季節外れ”の大流行!インフルエンザ予防と合わせて取り組みたい、自宅ですぐ出来る対策とは?

2023年11月24日 18:00
「プール熱」が“季節外れ”の大流行!インフルエンザ予防と合わせて取り組みたい、自宅ですぐ出来る対策とは?

夏に急増する「プール熱」が“季節外れ”の流行中。インフルエンザとプール熱、今年の冬に猛威を振るう“2大感染症”から身を守るために、それぞれのウイルスに合わせた予防が必要だ。

4年ぶりに“インフルエンザ警報”が発令

“季節外れ”の流行を経て、さらにインフルエンザが猛威をふるっている。今月9日、愛知県と岐阜県では1医療機関あたりの患者報告者数が30人を突破。4年ぶりに「インフルエンザ警報」が発令された。

各病院でも、体調不良を訴える患者が途切れることなく訪れている。名古屋市西区にある「Family Clinicみわた小児科」では、午前中だけで90人以上の患者を受診。病院に訪れた患者からは、「(体温が)39℃くらいある」、「頭が痛いし、気持ち悪い」など様々な症状の相談が寄せられた。「Family Clinicみわた小児科」院長・三輪田博介さんによると、発熱外来の半分以上でインフルエンザ陽性が出ているそう。続けて、「(インフルエンザ陽性者は)先々週から激増しまして、先週は70人、先々週は80人くらいとなった」と感染拡大のスピードを数字でも実感していた。

プール熱は“タオル共有”を避けることで予防!

今年の冬、猛威をふるっているウイルスは「インフルエンザ」だけではない。なんと、夏に急増する「プール熱」が“季節外れ”の流行をみせているのだ。「プール熱」とは、“ 咽頭結膜熱 ”とも呼ばれる感染症。主な症状は発熱、のどの痛み、結膜炎など。子どもが感染しやすい病気だが、感染力が強さから大人でも感染する可能性があるという。

例年6月から8月にかけて流行のピークを迎えるプール熱だが、今年はこの時期でも感染者数が右肩上がりで増加。東海3ともに観測史上最多となる感染者数を記録し、岐阜県・三重県では警報が発令された。

三輪田院長によると、冬の「プール熱」流行には、コロナ禍による“免疫力の低下”が関係しているという。その理由について、「コロナ禍では他の感染症が全くなかったので、子供たちが免疫を持っていない。そのため、1人(感染者が)出ちゃうと、すっと尾を引いて続いていくことが影響しているかもしれない」と述べた。

どちらも強い感染力を持つインフルエンザとプール熱だが、三輪田院長曰く「インフルエンザではインフルエンザの治療薬、プール熱には目薬」というように、それぞれに合わせた治療法が必要だ。

また、2つの感染症には予防策にも違いがある。インフルエンザには一般的な感染症対策が挙げられるが、プール熱は目からも感染する病気のため、一般的な対策に加えて家族間などで“タオルを共有しないこと”も有効な予防策となるのだ。

私たちの免疫力低下による、“季節外れ”の感染症流行が目立つ今年。三輪田院長は「インフルエンザ、プール熱はそれぞれ治療法が違う。怪しいと思ったら、早めに医療機関にかかって診断を受けた方がいい」と2つの感染症に対する行動を述べた。

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