三重県松阪市に住む70代の女性が、SNSでやり取りをしていた人物の指示に従って、約2500万円をだまし取られたと警察が発表しました。警察が詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、今年1月中旬、女性のもとにSNSで“カワバタユウジ”と名乗る人物からメッセージが届き、やりとりが続きました。

“カワバタ”は、「金に投資をして利益を上げている」などと言っていて、2月に入った頃、「イギリスに住むおばがアナリストチームの助けで、金の相場を事前に知ることができ、教えてもらっているので利益がかなりある」などと、女性に共同出資を持ちかけたということです。

女性は“カワバタ”を信じ、2月10日から15日の間、7回にわたって松阪市内のATMから指定された口座に、合わせて2520万円を振り込みました。
女性は“カワバタ”と会ったことがなく、教えられた住所を調べたところ存在しなかったため、詐欺だと気付き警察に届け出たということです。女性は多いときで、1日に3回、合わせて1200万円を振り込んでいました。

警察は、“カワバタユウジ”は偽名とみて、SNS型投資・ロマンス詐欺事件として捜査しています。
SNSでのもうけ話や金を求められるなど、不審に感じたら警察に相談するよう注意を呼びかけています。