3年ぶり“自粛要請ない”ハロウィーン すでに盛り上がる一方で…渋谷駅周辺では期間中「路上飲み」NG
3年ぶりの“自粛要請ない”ハロウィーン。大混雑が予想される東京・渋谷では、過去に酔った若者に軽トラックが倒されるなどのトラブルが起きています。今年は期間中の夜間から早朝にかけて、駅周辺など一部の地域では酒類の販売自粛が求められ、“路上飲み”がNGとなります。渋谷に来る予定の人、来ない人、店舗の人の思いを取材しました。
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27日夜、東京・渋谷には、さっそく仮装している人がいました。
仮装した大学生(27日夜)
「大学のサークルのハロウィーンパーティーで」
「前夜祭的な形で」
「気が早まっちゃって」
仮装をしている外国人の姿もありました。
オランダ人
「赤ずきんです」
フィリピン人
「ウサギちゃん!」
「きょうはまだ早いけど、ハロウィーン本番にまた渋谷に来るよ」
今年のハロウィーンが、後4日に迫っています。
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渋谷の大型量販店「MEGAドン・キホーテ 渋谷本店」も、店内の内装や商品がハロウィーン一色となっていました。仮装用コスチュームのパッケージを手にしたお客さんに話を聞きました。
――これはいつ着る?
20代社会人
「31日」
――ハロウィーン当日?
20代社会人
「当日に。渋谷ハロウィーン」
10代の大学生の2人組は、ホラーな花嫁コスチュームを選びましたが、“渋谷には行かない”といいます。
大学生(10代)
「これにします」
――これを着てどこに行く予定?
大学生(10代)
「あ、予定は特になくて、(きょう)プリクラを撮って、終わりな感じ」
――渋谷には来ない?
大学生(10代)
「はい」
――来ない理由は?
大学生(10代)
「私はちょっと怖いな~って」
その後、2人はインスタグラムに投稿する写真シールを撮影。一足早く、今年のハロウィーンを終えました。
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ハロウィーンコーナーが盛り上がる一方で、同店ではハロウィーン期間の一部時間帯に、酒類の販売を自粛するということです。渋谷区では期間中、「ハロウィーン路上飲酒対策」として、渋谷駅周辺の一部地域のコンビニや量販店などに「酒類販売の自粛」の協力を求めています。(※10月29日夜から30日早朝までと、31日夜から11月1日早朝まで)
というのも、2018年には酒に酔った若者らが軽トラックを倒したり、騒いだりするなど、トラブルが相次いでいたためです。
27日夜の街では、“路上飲み”する人々の姿がみられました。28日からハロウィーン期間中はNGになります。渋谷区によると、29日(土)と31日(月)は、約100人体制で警備にあたるということです。
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独自に対策をとる飲食店もありました。
バーの取締役
「ハロウィーンの期間中はお店を時短営業にいたしまして、アルコールは一切出さないですね」
「いつもは(アルコール度数を)『0』、『0.5』、『3(%)』から選べるんですけど、ハロウィーン期間中はこの『0%』だけ」
渋谷センター街のラーメン店は“期待”と“不安”が入り混じっているといいます。
渋谷センター街にあるラーメン店オーナー
「これ(ハロウィーン)を機に売り上げが上がってくれればと、期待はあります」
――期待と不安は何%?
渋谷センター街にあるラーメン店オーナー
「まだ(コロナ禍で)売り上げが完全に戻っていないので、そういった意味では期待が60%。あと、まだ外国人観光客が、このハロウィーンでどれだけ増えるのか、何が起こるかわからない不安で40%」
その外国人観光客の中には、日本で過ごすハロウィーンを楽しみにしている人もいました。
ドイツの観光客
「渋谷へ行ったり楽しもうと。日本では(ハロウィーンは)かなり大きいんですよね。ドイツではあまり祝いません」
「バンパイアとか、いい感じで安っぽくないのがいいですね。売り切れていないか、心配していたんです。年に一度なので、楽しませてあげるべきです」
一方で、渋谷区が“路上飲酒NG”とすることについては、「まあ、理解はできますね」と話していました。
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関係者によると、最も多くの人出が予測されるのはハロウィーン当日の31日(月)。次に29日(土)、30日(日)と続くということです。
(10月27日放送『news zero』より)