大雪警報が出たら…灯油や食料、薬の備蓄は大丈夫? ドア前に積もると家から出られず【教えてそらジロー】
関東甲信地方では5日昼過ぎから、6日朝にかけて山沿いなどを中心に大雪となり東京23区を含めた平地でも大雪となる所があります。
◼️大雪によって思わぬ被害が…
2018年2月の大雪では、福井市で物流が止まり、外出できるようになってからもスーパーでの品薄は続きました。また、大雪の際には停電したり、電話が不通となったりするおそれもあります。
ドアの前に雪が積もると、建物から出られなくなります。車の使用が困難になり、食材や燃料を買い出しに行けなくなります。雪の積もった道で転んで大けがをする事故が多く発生します。
大雪の予報が出されたら、事前にしっかり備えをするようにしましょう。
大雪時には、ガソリンや灯油は、輸送経路が断たれ、手に入らない日が続く可能性があります。備蓄する場合は必ず長期保存可能なガソリン用の缶にしましょう。灯油は、日頃から少し多めに準備しておきましょう。家庭で備蓄する際は、消防法の確認を。
◼️食料品などの備蓄をしっかりと
大雪時には、地震などの災害でなくても、人々がたくさん買い込みスーパーから商品がなくなることもあります。上手に日常的に備蓄をしましょう。電池などの備蓄の確認も忘れずに。病院への通院もできなくなる可能性があるので、持病の処方薬を手元から切らさないように、少し早め(多め)に処方してもらうようにしましょう。
◼️除雪の準備をしよう
除雪用スコップの準備もしておきましょう。スコップといっても種類がいろいろあるので用途によって使い分けましょう。
【材料】
◇プラスチック製 軽く積もった雪をかき出すのに最適。凍った雪には不向き。先端にステンレス板がはめ込んであるものも効果的。
◇ポリカーボネイト製 比較的軽くて割れにくい。凍った雪には不向き。
◇金属製 鉄製は固く凍ってしまった雪にも有効。アルミ製は比較的軽くて取り扱いやすい。
【かたち】
◇角型 先が平らになっていて雪を多く運べる。
◇丸型 鉄製で先がとがっていて、硬い雪も砕ける。
(※埼玉県HPより)
◼️大雪が降ったら…
雪が降った当日よりも雪がやんだ翌日のほうが転倒などでケガをする人が増えることがあるので、注意しましょう。
◇凍結している部分は歩かない
◇雪の積もっているところや濡れているところでは走らない
◇ハイヒールなどは避け、底に溝がある滑りにくい靴を選ぶ
◇滑り止めが付いている長靴などを履く
◇手袋をして、手を寒さから守る
◇荷物はリュックにまとめるなどして、両手はいつでも使えるようにする
◇歩幅は狭くし、重心をやや前にしてつま先とかかとを同時に地面につけるようにする
◇軒下のそばには近づかない(屋根からの落雪に注意)
◇用水路が雪で見えないこともあるので、転落に注意する
◇階段に手すりがある場合には必ず利用する
◼️大雪の中で自動車を運転する場合の注意点
◇車間距離を十分取る
◇急ブレーキを避け、余裕を持って停車する
◇カーブはゆっくり曲がる
◇吹雪の中ではライトを点灯する
◇気象情報や交通情報を確認し、通行止めになりそうな道路は避ける
◇トンネルや安全な場所に移動する
◇排ガスが充満しないよう、雪がマフラーをふさいでいないか確認する
◇近くに同じような自動車があったら、声を掛け合い助け合う
◇除雪の障害になるので、むやみに車両を放置しない
◇危険を感じたら消防や警察に助けを要請する
◼️雪かきも助け合いが大事
雪が積もってしまったら、家の前などの雪かきが必要になります。
高齢者だけの世帯は自分だけで除雪することが困難な場合もあります。通学路や利用者の多い歩道の除雪も、地域の協力が必要です。
雪かきをしないと、道路の雪がなかなか解けず、事故が相次ぐことにつながります。多くの人が転んでけがしたりしないように、近所で声を掛け合って雪かきをして安全を確保しましょう。また、屋根の雪かきでは転落して雪に埋もれてしまったり、雪かきの最中に落雪があり、雪に埋もれてしまったりといった事故も起きています。十分注意して作業しましょう。
◼️雪かきの時の注意点
◇雪かきの時は準備運動をしっかりしましょう
◇寒い場所での作業は、血圧が上がりやすいので注意が必要です
◇のどが渇いたと思う前に水分を補給しましょう
◇作業開始直後と疲れた頃は、特に慎重に行動しましょう
◇最初は厚着、体が熱くなったら脱ぐなど、服装で体温調節をしましょう
◇水がしみないように、防水素材の上着を着ましょう
◇作業は家族、となり近所にも声を掛けて2人以上でやりましょう
◇晴れの日ほど、屋根の雪がゆるんで落雪となったりするので注意が必要です
◇屋根の雪かきの際には、はしごの固定を忘れずに
◇低い屋根でも油断は禁物です。命綱とヘルメットを忘れずに
◇除雪機の雪詰まりの取り除きは、エンジンを切ってからしましょう
◇作業の時には携帯電話やスマートフォンを持っていくようにします
◇切れた電線を見つけても近づかず、電力会社に連絡しましょう