秋の味覚“産地に異変” 温暖化で…サツマイモが北海道の新たな名産に? 伊勢えびも各地でブランド化
現在、千葉県御宿町では地元でとれた新鮮な伊勢えびがお得に味わえる「伊勢えび祭り」を開催。旬まっただ中の味を求めて、遠方からも大勢の人が訪れます。しかし…
御宿町観光協会 吉清文夫代表理事
「外房あたりが多分、伊勢えびの生息域の北限であろうということだったが、福島あたりまで北限が上がっていっています」
あたたかい水温を好む伊勢えび。専門家によると、生息地の“北限”は千葉県あたりだったといいますが、温暖化などの影響で海水温が上昇したため、茨城県やさらに北の福島県あたりまで北上。茨城県と福島県ともに伊勢エビの水揚げが増えているというのです。
その“伊勢えび”を茨城県は去年、「常陸乃国いせ海老」としてブランド化。この数年、水揚げ量が右肩上がりだという福島県でも…
福島の水産加工会社・上野台豊商店 上野臺代表
「『磐城イセエビ』とネーミングをつけて、ピザを作ってみたり、東北の伊勢えび、北限のおいしい伊勢えびを楽しんでもらえたら」
この伊勢えびの北上に焦りを感じているのが千葉の御宿町です。
御宿町観光協会 吉清文夫代表理事
「(伊勢えびが)ちょっと上がっていくと、御宿といえば…というところが、いやいやそうじゃないよみたいな。不安ですけどね、本当に」
──伊勢えびに言いたいことは
吉清文夫代表理事
「北へ行かないで」
伊勢えびがウリの飲食店も…
白鳥丸 佐野竹成さん
「あんまり移動してほしくないですけどね。適度なところで、とどまってくれればと。あんまりいろんなところでブランドができてしまうと困るかな」
ちなみにその千葉にも、これまで見たことがないという“南方の魚”が北上。温暖化の影響を懸念しています。