いすみ鉄道脱線 事故要因の一つは“枕木の腐食”か 10月末の復旧目指す
今月4日、千葉県いすみ市で、いすみ鉄道の列車が脱線した事故をめぐり、いすみ鉄道の古竹孝一社長は7日に会見を開き、レールの下に設置されている枕木の腐食が事故の要因の一つとの見方を明らかにしました。
事故があったのは、今月4日の午前8時すぎで、いすみ市の国吉駅と上総中川駅の間で2両編成の列車が脱線しました。
いすみ鉄道によりますと、列車やレール本体に問題はなく、レールの下に設置している枕木が経年劣化によって腐食したことが事故の要因の一つとみられるということです。
いすみ鉄道は、一部の区間で枕木が腐食していることを今年4月までには把握していて、11月末までに事故現場でも使われていた木製の枕木から、耐久性の強いコンクリート製の枕木に順次入れ替える予定だったということです。
いすみ鉄道は今月中旬までに全線で点検を実施し、10月末の復旧を目指すとしています。
この事故をめぐっては、国の運輸安全委員会が現地に調査官を派遣し、原因を調査しています。