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G7首脳が広島に続々集結 妊婦“健診を受けられない”…厳戒態勢で市民生活への影響は

2023年5月19日 5:43
G7首脳が広島に続々集結 妊婦“健診を受けられない”…厳戒態勢で市民生活への影響は

岸田首相の地元、広島で行われるG7サミットが19日に開幕します。18日時点では、開幕日に到着予定のフランスのマクロン大統領をのぞくG7の首脳5人が広島に集結しています。こうした首脳らの来日で、厳戒態勢が敷かれた広島では、市民生活にも大きな影響が出ています。

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18日午後9時、「news zero」の有働由美子キャスターは取材のため、広島市内を移動していました。

有働由美子キャスター
「かなりの数の警察車両が止まっていますね」
「そして、夜9時を回りましたけど、警察官の姿が非常に目立ちます」
「今出ようと思ったところが、全部封鎖されて、交通規制で。今ちょっとぐるぐる回っている状況です」

外に出てみると、横断歩道が封鎖されていました。

有働キャスター
「今、ちょうど通行止めで車で移動できないので、徒歩で渡ろうと思ったら交通規制がかかって動けない状況になって、待っているところです」
「イギリスの旗ですね。スナク首相が乗っているんでしょうか。イギリスの旗が車についていました」

要人が通るたびに警備態勢は厳しさを増していました。

有働キャスター
「今バリケードとられたんですが、まだ動けない状況ですね。これは大変ですね」

夜の繁華街でも、厳重な警備態勢が敷かれていました。通り沿いには、まるで“警察の壁”が伸びているかのような光景が見られました。警官隊が延々と並び、不測の事態に備え目を光らせていました。

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G7広島サミットはいよいよ、19日に開幕します。先陣を切って広島入りしたのは、イタリアのメローニ首相です。カナダのトルドー首相、ドイツのショルツ首相にイギリスのスナク首相が続きました。

そして、アメリカのバイデン大統領はまず、岩国基地に降り立ちました。米軍関係者の手には、カバンがありました。中には、大統領が核攻撃を決断する時に使ういわゆる“核のボタン”が入っているとみられます。

19日に到着予定のフランスのマクロン大統領をのぞき、海外からG7の首脳5人が広島に集結しました。

サミット開催を前に街では、“G7サミットは核戦争会議”などと主張するデモ隊が行進をしていました。これに対し、歩道を埋め尽くすほどの機動隊員が集まっていました。

デモ隊
「岸田は帰れ! バイデン帰れ!」

現場周辺では“混乱”も見られました。

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18日午後6時ごろ、バイデン大統領は広島到着後、岸田首相の待つホテルへ向かいました。姿を見つけるやいなや、笑顔を見せました。

岸田首相
「お越しくださり、ありがとうございます」

バイデン大統領
「迎えてくださり、ありがとうございます」

サミット開幕に先立って、“注目の会談”が始まりました。

岸田首相
「私の地元に“ジョー”をお迎えできましたことを、大変うれしく思っています」

岸田首相が親しみを込めて“ジョー”と呼ぶと、バイデン大統領も場を和ませました。

アメリカ バイデン大統領
「首相、またお会いできてとてもうれしいです。そして…ここがあなたのホームタウンなんですね」

岸田首相
「本日はジョーとG7広島サミットについて、最後のすり合わせを行いたいと」

アメリカ バイデン大統領
「首相・両国が結束するとより強くなります。そうなれば世界が平和を保てると私は信じています」

ウクライナ問題のほか、中国や北朝鮮の動きを念頭に、日米同盟の抑止力や対処力を一層強化していくことを確認しました。

会談を終え、次に岸田首相はイギリスのスナク首相と対面しました。

イギリス スナク首相
「あなたの“故郷”に来られてうれしいです」

仲良く豆腐会席料理店に入りました。ここで、赤いネクタイをしたスナク首相から“粋な計らい”がありました。

岸田首相
「カープの靴下をわざわざ用意してくれた」

イギリス スナク首相
「そうです! “ヒロシマカープ”!」

スナク首相は広島カープの靴下をはいていました。

    ◇

首脳たちが和やかムードを演出する中、広島市では18日朝から2万4000人規模の厳戒態勢が敷かれていました。道路脇にバリケードが設置され、午後、平和記念公園の前の通りには隙間なく警察官が並んでいました。

白バイの列が通ると、通行人や路線バスがストップし、現場に緊張が走りました。イタリアのメローニ首相を乗せた車列が通過したのです。その直後、信号が青になり、通行を許されました。

至る所で市民生活に影響が出ていました。

メイン会場のある宇品島へとつながっている道路では、警察が住民への手荷物検査を行っていました。住民でも、島に入るために必要な「識別証」を持っているか、一人ひとりチェックされていました。

そして、思わぬ影響を受けた人もいます。

大野さん(26)
「多分1人目、2人目なんですけど」

双子を妊娠中の大野さんに話を聞きました。17週目に入ったといいます。

大野さん(26)
「だいたい2週間に一度、健診に行ってるんですけど、ちょうどタイミングがこの金曜・土曜あたり。G7の公共交通機関の規制とかぶってしまうので、病院的には『あまり緊急じゃない場合は、(健診日を)後か前に倒してほしい』と」

G7サミット期間中、交通規制がとられる広島市内。大野さんが通っている病院は、平和記念公園の近くにあります。規制エリア内のため、次の健診を規制が解かれるまで待たなければならなくなったのです。

――健診をずらすことの不安は?

大野さん(26)
「胎動がポコッとあったとしても、おなかに2人いたらどっちの子の胎動なのか分からない。ちゃんと心臓が動いているかとか、エコーで見てみないと分からないので、病院で健診を受けられる(来週)火曜日が待ち遠しいというか、そわそわしてます」

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19日にサミット開幕と原爆資料館の訪問を控える中、18日午後10時半ごろ、岸田首相は「議長として国際社会をけん引する、リードしていく。こうした強い決意・覚悟をもって臨んでいきたい」と述べました。

(5月18日放送『news zero』より)

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