秋田県で記録的大雨 14の河川が氾濫し各地で浸水や土砂災害が発生
記録的な大雨となった秋田県では浸水や土砂災害が各地で発生しました。17日、浸水被害があった地域では片付けが行われていました。秋田県内では住宅の床上・床下浸水の被害が700棟近く確認されていますが、秋田市では被害が広い範囲にわたっていて、全容はまだわかっていません。
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17日朝、秋田市では浸水した住宅や店で片付け作業が行われていました。川沿いにある飲食店では、床上までは浸水しなかったものの、エアコンの室外機が水没。地下の収納スペースにも水が入り込んだといいます。
割烹かめ清 5代目女将・雑賀友子さん
「水がそこ(地下の収納スペース)の下まで上がりまして、(食器や調味料が)プカプカ浮いていた。恐怖でした。店が持っていかれるのではないかと思って」
記録的な大雨となった秋田県内では、17日までに住宅の床上・床下浸水の被害が700棟近く確認されています。ただ、秋田市では被害が広い範囲にわたっていて、全容はまだわかっていません。
床上まで水が来た住宅では――
床上浸水があった住民
「(水は)ここ(床上にある家具の下部)まで上がっていますね。奥の部屋、畳がぶよんぶよんです。なんともなかったのがすべてダメ」
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秋田県は、記録的な大雨の影響で14の河川が氾濫しました。秋田市では住宅街が濁流にのみ込まれ、一時、大雨警戒レベルで最も高い「緊急安全確保」が出されました。
秋田市では、48時間雨量が252.5ミリと観測史上最大となりました。15日には秋田駅から約500メートルの場所でアンダーパスが冠水。まるで池のような状態になりました。17日に現場を訪れると――
記者
「5メートル以上の高さがすべて水につかっていた「明田地下道」が、ようやく2日たって水がなくなりました」
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17日に取材班は上小阿仁村に向かいました。河川の氾濫に加え、上流のダムの緊急放流を前に一時、村の全域に「緊急安全確保」の情報が出されました。
住民
「この周り、冠水したことは何回もある。けど、床上は初めて」
18日以降、梅雨前線の活動が活発になって、東北地方では再び大雨になるおそれがあり、最新の気象や避難の情報に注意が必要です。