日本大学理事長の候補に…林真理子さん「母校を何とかしたい」
前理事長が脱税事件で有罪判決を受けた日本大学では、次期理事長候補に、作家の林真理子さんが選ばれました。林さんは2日朝、取材に応じ、「母校のために何かやろうという気持ちは持っている」と語りました。
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2日朝、作家の林真理子さん(68)が報道陣の前に姿を見せました。
作家 林真理子さん(68)
「『母校のために何かやろう』という気持ちは持っていますので、ですけど、まだ本当に今のところ、候補者の1人ということで何もお話しできない」
その“候補者”とは、日本大学の次期理事長です。
林真理子さん
「前々からそういうお話はあったんですけど、『下馬評だな』と思って、私の方は本気にしていませんでした。前の理事長がお辞めになったころからですかね」
日本大学は元理事が背任事件で逮捕・起訴されたほか、田中英壽前理事長が脱税事件で有罪判決となりました。
信頼回復に向け動き出す中、林真理子さんに“白羽の矢”が立ちました。
――日大の件についてはどう見ていたのでしょうか?
林真理子さん
「それは本当に心を痛めていましたので、やるせない思いでおりました。『母校をなんとかしたい』という気持ちはずっとありましたので、それはいまも変わっていません」
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林さんは日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターを経て作家になり、1986年には直木賞を受賞しました。
林真理子さん(当時31)
「なんかウソみたいですね。とてもうれしいです」
そして、“歯に衣着せぬ”コメントでも話題になりました。
林真理子さん(当時31)
「選考員の方々も、私みたいなチンピラの人間をちゃんと見守っていてくださって」
その後も数多くの作品を発表しました。
2018年には紫綬褒章を受賞。その翌年の4月1日、新しい元号「令和」が発表された日には、有識者会議のメンバーとして参加していました。
記者が「令和」に決定したことについて尋ねると、当時65歳の林さんは、「これになるといいなと思っていたので、官房長官の記者会見の時にテレビの前で拍手してしまいましたけど」と話しました。
さらに、記者が「きょうが誕生日?」と聞くと――
林真理子さん(当時65)
「ありがとうございます。思いがけない素晴らしい場面に立ち会わせていただいて、本当に幸福な誕生日だった」
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そして、林さんは日本大学の理事長候補として選ばれました。
日本大学次期理事長候補 林真理子さん(68)
「あした、みなさまにきちんとお話しできると思いますので」
日本大学の理事長は、3日の理事会で決定し来月、正式に就任する予定だということです。