SNS で「身バレ」「自宅バレ」防ぐには......注意点は? 「近所のカフェでランチ」投稿のリスク“瞳に映った景色”からストーカー被害も
パスワードを推測して女性のインスタグラムを乗っ取り、男が逮捕される事件がありました。SNSには乗っ取りだけでなく、「身バレ」「自宅バレ」による犯罪被害に遭う危険も潜んでいます。パスワードの設定に加えて、どのような点に注意すべきかを考えます。
有働由美子キャスター
「乗っ取りの他にも、SNSでは投稿をきっかけに『身バレ』『自宅バレ』『不在バレ』というリスクもあります。ストーカーや空き巣などの被害に遭うケースもあります。パスワードの他に、どんなことに気を付ければいいのでしょうか?」
小栗泉・日本テレビ解説委員
「SNSでよくある、何気ない投稿を例に見ていきます。『近所のカフェでランチ おいしかったー』という文章と写真の投稿に、自宅バレにつながる情報が多く含まれています。気になる点はありますか?」
有働キャスター
「(写真で窓の外に写っている)電柱に住所が書いてありますね」
辻愛沙子・クリエイティブディレクター(「news zero」パートナー)
「お店の名前もしっかり載っています」
小栗委員
「その通りです。テーブルのメニューにはお店の名前が書いてあり、行った場所の特定につながりやすいです。窓の外の電柱には住所が書いてあり、読み取られてしまう可能性があります」
「文章にも気を付けたいです。『近所のカフェで』と投稿していますが、お店の名前や住所と合わせて、どの辺りに住んでいるのかが、ある程度絞られてしまいます。さらに、瞳に映った景色から自宅バレし、ストーカーの被害を受けたケースもあるといいます」
有働キャスター
「そこまでなのですね…。そうした被害に遭わないために、投稿する時には何に気を付ければいいのでしょうか?」
小栗委員
「自宅バレの防止に詳しい(スマホ安全アドバイザーの)鈴木朋子さんによると、SNS上の位置情報のひも付け設定をオフにすることがあります」
「そして、同一人物のアカウントだと分かって情報が集まってしまうのを防ぐため、複数のSNSで写真や映像を使い回さないこと。またゲリラ豪雨や地震、電車の遅延など、地域を特定しやすい情報に注意するといったことが大事だといいます」
辻さん
「(私は)結構気を付けて投稿している方だと思います。今いる場所が分かりやすくなってしまうので時差投稿をしたり、毎日行くコーヒー店などはあえて載せないようにしたりと、いくつか工夫しています」
「位置情報共有アプリが少し前に流行るなど、デジタルネイティブ世代はネットでつながることが当たり前になり過ぎている傾向はあります。『デジタルリテラシーがある世代なので大丈夫』と安心し過ぎず、あえて意識するのも大事だなと、自戒を込めて思いました」
有働キャスター
「SNSは仲間内だけで使っているように見えますが、怖いくらい世界にさらしているということだと思います。気分が上がって投稿しますが、ボタンを押す前に『リスクがあるぞ』と意識したいと思います」
(1月18日『news zero』より)