若い世代は“臨床症状のみで診断を”
新型コロナウイルスの感染状況などを分析する厚生労働省の専門家会議で、専門家が、医療機関や検査の逼迫(ひっぱく)に備え、基礎疾患などのない若い世代については、「検査を実施せず、臨床症状のみで診断を行う検討をする必要がある」などと、提言したことがわかりました。
後藤厚労相「現在、若者中心の感染拡大により療養者数が急激に増加した場合には、医療提供体制が急速に逼迫する可能性がある」
会議では、専門家から提言が出されました。「感染が疑われる全ての人が検査・診療のために医療機関を利用すれば、地域の医療提供体制のキャパシティーを超えてしまう」と指摘し、オミクロン株では基礎疾患や肥満ではない50歳未満の人の多くが感染しても軽症で自宅療養で軽快しているとしました。
このため、こうした若い世代には「検査を実施せず、臨床症状のみで診断を行うことを検討する必要がある」などと提案しました。