「ミサイルかと思った」久留米市の広い範囲で“爆発音” 原因は?深まる謎
福岡県久留米市の広い範囲で“爆発音”が聞こえ、住民を恐怖に陥れました。その正体は一体何だったのでしょうか。
17日午後4時10分ごろ、福岡県久留米市内にある民家の防犯カメラに残されていた“爆発音”。さらに、この場所から約4キロ離れた同じ久留米市内の情報カメラにも“爆発音”が残されていました。
久留米市内に住む女性も“爆発音”を聞いた1人です。
爆発音を聞いた人
「台風とか雷とかではない、何かが爆発したような。ミサイルが来たんじゃないかなと思って怖かったです」
窓際に干していた子どもの靴も、片方が落ちていたといいます。
爆発音を聞いた人
「怖かったです。今まで聞いたことない音だったので」
消防にも、この音に関する通報が相次ぎました。ただ、事故やケガ人の情報はありませんでした。
また、“爆発音”の約5分後に撮影された写真には、空にまっすぐのびる2本の飛行機雲が収められていました。
航空自衛隊によると、実はこの時間帯に基地に所属する戦闘機2機が、久留米付近の上空約6000メートルを飛んでいたというのです。
この“爆発音”を巡り、SNS上に気になるワードがありました。
「ソニックブーム」です。
航空機などに詳しい専門家は――
九州大学 航空宇宙工学部門・東野伸一郎准教授
「飛行機が音速よりも速い速度で飛行するときに、空気が圧縮されたり、急激な変化が起きるときに音が出る」
では、今回の“爆発音”はソニックブームなのでしょうか。
航空自衛隊によると、通常、戦闘機はソニックブームが出るような音速を超える速度では飛行していないということです。
原因は一体何なのか、謎は深まるばかりです。