“北ミサイル”で今年3度目の安保理緊急会合 一致した対応取れず
北朝鮮による先月30日の弾道ミサイル発射を受け、国連の安全保障理事会は4日、今年3度目となる緊急会合を開きました。
国連安保理は4日、北朝鮮が先月30日に中距離弾道ミサイルを発射したことをめぐり、アメリカなどの要請に基づいて、非公開の緊急会合を開きました。
会合に先立ち、中国の国連大使は、「問題解決の鍵は既にアメリカの手の内にある」と述べた上で、「進展を求めるのであれば、誠意と柔軟性を示すべきだ」として、制裁強化を求めるアメリカの姿勢を批判しました。
この日も安保理として一致した対応を取ることはできず、会合終了後、アメリカやイギリスなど安保理理事国のうちの8か国と日本は、機能不全に陥る安保理の現状に懸念を示しました。
アメリカ・トーマスグリーンフィールド国連大使「安保理が沈黙を続けることの代償はあまりに大きい。北朝鮮が国際社会に逆らうことを助長することになる」
また、先月の北朝鮮によるミサイル発射は9発にのぼり、1か月あたりの発射としては過去最多だったと指摘しました。