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ウクライナ情勢めぐり安保理緊急会合 米露が応酬

2022年2月1日 8:21
ウクライナ情勢めぐり安保理緊急会合 米露が応酬

緊迫するウクライナ情勢をめぐり、国連の安全保障理事会では1月31日、公開の緊急会合が開かれ、アメリカとロシアが応酬を繰り広げました。

アメリカ・トーマスグリーンフィールド国連大使「ロシアの動きはウクライナだけでなく、欧州、そして安保理が守るべき国際秩序を脅かしている」

安保理の会合を要請したアメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は、会合の冒頭でロシアを強く非難し、「ウクライナ侵攻に踏み切れば断固とした対応を取る」とけん制しました。その上で、「ロシアはウクライナの国境に10万人を超える軍を集結させている」と指摘しました。

これに対し、ロシアのネベンジャ国連大使は、「事実ではない」と述べた上で、「ウクライナを攻撃しようとしている証拠を見せろ」と反発しました。さらに、欧米諸国は「自分で緊張をあおり、事態を深刻化させている」などと批判を繰り返し、ウクライナの大使が発言するのを前に退席しました。

緊張緩和のために開かれたはずの安保理会合は、米露の応酬の場となり、事態打開に向けた糸口は見いだせていません。