ウクライナ各地で市民が軍事訓練 ロシア侵攻の懸念高まる
ロシアによるウクライナ侵攻の懸念が高まる中、ウクライナの各地でロシア軍の攻撃に備え、一般市民への軍事訓練が行われています。山田智也記者のリポートです。
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ウクライナの首都キエフの中心部にある工場の跡地。気温氷点下の中で行われた軍事訓練には、市民およそ200人が参加しました。手にしているのは銃の形をした木です。参加者の中には若い女性や10代の子どもの姿も。
ロシアがウクライナとの国境に10万を超える軍を配備して以降、こうした訓練への参加者は増えているといいます。
市街地での戦闘も想定し、廃虚の中での訓練も行われています。
訓練に参加した大学生「侵攻の可能性があるなか、自分に何ができるか知るために参加しました」
ウクライナ市民の中で広がるロシア侵攻への警戒感。西側諸国は、事態を打開するための外交交渉を続けていますが、ロシアとの溝は埋まらないままです。
アメリカやイギリスは、軍を東ヨーロッパに追加派遣する考えを示すなど、緊張緩和の糸口は見えていません。