独海軍トップ“露の侵攻ない”発言で辞任
ロシアによるウクライナ侵攻の懸念が強まる中、ドイツ海軍のトップがロシアが侵攻すると考えるのはばかげているなどと発言し、22日、辞任に追い込まれました。
ドイツ海軍トップ・シェーンバッハ中将「ロシアが本当にウクライナの小さな土地を統合することに興味があるのか、そう考えるのはばかげている」
ドイツ海軍のトップ、シェーンバッハ中将は21日、訪問先のインドでこのように発言しました。
また、ロシアのプーチン大統領が求めているのは欧米各国から対等に扱われることだとした上で、ロシアが2014年に併合したクリミア半島について、「二度と戻ってこない」と述べました。
この発言は、ロシアのクリミア半島併合を認めないとする欧米各国の立場に反するものでした。
ウクライナは一連の発言に強く反発、シェーンバッハ中将自身も「個人的見解を述べた」とした上で、22日に辞任を表明しました。
ウクライナ政府は、ドイツが防衛用武器の提供を拒否していることにも不満を強めていて、クレバ外相はドイツの対応について、「ロシアに攻撃しても良いと促す材料になる」と批判しています。