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気象庁 九州北部と南部に「線状降水帯」予測情報

2022年7月15日 17:05

気象庁は、15日夜から16日の午前中にかけて線状降水帯が発生して大雨災害が発生する危険度が急激に高まる可能性があるとして、九州地方北部と南部に「線状降水帯」に関する事前予測情報を先月の運用開始以降、初めて発表しました。

気象庁によりますと、動きの遅い低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため九州と東北地方の太平洋側で大雨となるおそれがあります。

特に九州地方北部と南部では、15日夜から16日午前中にかけて、発達した積乱雲が連なって大雨をもたらす「線状降水帯」が発生する可能性があるということです。

このため気象庁は、先月から運用を開始した「線状降水帯」に関する事前予測情報を全国で初めて、山口県を含む九州地方北部と九州南部に発表しました。

線状降水帯が実際に発生した場合、大雨災害発生の危険度が急激に高まるため、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫などに、厳重な警戒が必要です。

気象庁は「予測情報を出すことにより日中の明るい時間のうちに避難経路の確認や早めの避難準備、住んでいる場所の危険性をハザードマップで確認するなど大雨への心構えをしてもらいたい」と警戒を呼びかけています。

また線状降水帯が発生しなかった場合でも大雨の可能性があるため気象情報や自治体からの避難情報をこまめに確認してほしいとしています。