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沖縄・久米島の海岸で数十匹のウミガメが“死亡“ 首元に刺し傷も… 絶滅危惧種

2022年7月15日 21:40
沖縄・久米島の海岸で数十匹のウミガメが“死亡“ 首元に刺し傷も… 絶滅危惧種

沖縄・久米島の海岸で、瀕死の状態や死んでいるウミガメが30匹以上見つかりました。ウミガメの体には、何かで刺されたような傷もあったということです。

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沖縄県西部の島、久米島の美しい海岸に突然、異様な光景が現れました。大量の負傷したウミガメが、発見されたのです。

浅瀬でひっくり返っていたウミガメは、首元にパックリ傷口が開いていました。刃物で突き刺したような深い傷からは、血が流れ出たような痕もありました。

保護活動をする久米島ウミガメ館 スタッフ
「この傷がやっぱり、異様だったので」

このようなウミガメは1匹や2匹ではなかったといいます。

久米島ウミガメ館 スタッフ
「私が数えられる範囲で数えた場合、30以上はいたんですけれども、そのほか遠い潮だまりにも、ウミガメのシルエット的なものは見えていたので、50頭弱くらいのウミガメは軽くいたんではないのかなと」

傷ついたウミガメは50匹にものぼるとみられ、血を流して死んでいたり、呼吸もままならない状態だったりしたということです。ほとんどは首の周りに傷があり、前ひれなど複数の場所に刺し傷があるウミガメもいたといいます。

久米島ウミガメ館 スタッフ
「人為的なものじゃないと、普通はつかないんじゃないんですかね。非常に残念ですね。今、ウミガメの立ち位置というのも、保護される動物の1種ではあるので、ちょっと、こういうことが起きるというのはショッキングですね」

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意図的に人の手で傷つけられたとみられるウミガメ。いったい何があったのでしょうか。

アオウミガメが死んでいたのは、沖縄・那覇市の西約100キロの場所にある久米島の海岸です。周辺は、サンゴや絶滅危惧種のウミガメが多く生息している地域だといいます。傷つけられていたのは、絶滅危惧種にも指定されているアオウミガメ。見つかったのは、えさとなる藻や海藻がある浅瀬で、多くのウミガメが集まっていたとみられます。

14日午後、地元のウミガメの保護施設に「ウミガメが漂着している」と連絡があり、駆けつけたスタッフが傷ついたウミガメを発見したということです。

地元の人
「人がっていうのは、ちょっと、いけないんじゃないかなって思います。どういう心情でやってるのか、よくわからない」

見つかったアオウミガメは、体長40センチから90センチほどで、ちょうど産卵の時期だといいます。

久米島ウミガメ館 スタッフ
「このカメはご覧の通り、まだ非常に小さい個体なので、ウミガメが繁殖できる時間というのは、とても長くかかるので、命が短い間に奪われてしまった。事故にあってしまって、非常に残念です」

いったい誰が、ウミガメを傷つけたのでしょうか。警察が15日、現場の海域に刺し網を設置していた漁師から話を聞いたところ、新たな情報が明らかになりました。

漁師
「刺し網に大量のウミガメがかかって、困った。一部は網から外して逃がしたが、外せないものは刺して駆除した」

施設では今後、傷ついたウミガメの内容物を分析するなどし、原因を調べたいとしています。