天皇皇后両陛下、2度目の能登お見舞い 穴水町・能登町を訪問
天皇皇后両陛下は12日、能登半島地震で甚大な被害を受けた能登地方へ2度目の訪問をされました。今回は穴水町と能登町をまわり、避難所では、被災された人たちの目を見ながら当時の話を聞き入る様子も見られました。
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12日午後、天皇皇后両陛下は、元日の能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県能登町を訪問されました。
避難所になっている中学校で被災者を見舞われた両陛下。能登半島地震発生後に被災地のお見舞いをされるのは、3月22日に続いて2度目となります。
両陛下は、12日午前、機材トラブルのため1時間遅れて午前11時半ごろ能登空港に到着されました。その後、自衛隊のヘリコプターに乗り換え、震度6強を記録した穴水町へ。
半数近い店舗が全半壊し営業が出来ていない商店街では、営業している美容院に近づき、「大変でしたね。大丈夫でしたか」と予定外の声かけもされたということです。
現地の負担とならないよう、町内の移動には職員らと同じマイクロバスを利用された両陛下。大勢の町民らが沿道で出迎える中、窓を開けて手を振って応えられました。
「天皇陛下も雅子さまも、本当にお優しそうでしたね」
「涙が出そうになりましたね。(復興への)力になります」
そして、29世帯46人が暮らしている避難所を訪問し、そこでは腰を下ろして被災者一人ひとりと目を合わせ「大変でいらっしゃいましたね。おけがはないですか」などと声をかけられました。
両陛下から声をかけられた被災者の夫婦は…
米田美智江さん(76)
「頑張ってくださいという励ましの言葉」
――どちらから?
米田美智江さん(76)
「両方。天皇皇后両陛下」
米田吉朗さん(76)
「やっぱり優しい人。泣けてきたというか、本当に心から心配していただけました」
穴水町を出発する前には、土砂崩れで8歳と11歳の子供も含む16人の命が奪われた地区に向かって深く頭を下げられました。
能登半島地震の被災地に2度目のお見舞いに訪れた天皇皇后両陛下は12日夜、帰京される予定です。