「核のごみ」最終処分場の選定めぐり、「文献調査」の受け入れを求める請願採択 長崎・対馬市議会
原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物いわゆる「核のごみ」の最終処分場選定をめぐり、長崎県の対馬市議会は「文献調査」の受け入れを求める請願を12日午後、賛成多数で採択しました。
議会庁舎前には12日午前、調査受け入れに反対する市民団体らが集まり、プラカードを掲げるなどして抗議しました。
文献調査はいわゆる「核のごみ」の最終処分場選定の前提となる3段階の調査の第1段階で対馬市議会には6月、促進と反対それぞれの請願があわせて8件提出され、議会はこれを審査する特別委員会を設置。
調査の促進と検討を求める請願を先月16日、賛成多数で採択しました。
12日の本会議は議論が紛糾し、度々中断するなどしましたが、採決の結果、受け入れを求める請願を賛成多数で採択し、反対する請願は不採択としました。
市議会の決定を受け、受け入れの可否を最終判断する比田勝対馬市長は12日、今議会中に方針を示すことを明らかにしています。