石川・能登地方で活発な地震活動続く 今後も強い揺れに注意を
石川県能登地方で続く活発な地震活動について、政府の地震調査委員会は活動は続いていて当分続くと考えられるため、今後も強い揺れを伴う地震が発生するおそれがあるとして注意を呼びかけています。
石川県能登地方では、2020年12月から地震活動が活発となり、去年6月には珠洲市で震度6弱の激しい揺れを観測しています。9日に行われた政府の地震調査委員会の定例会合では能登地方で先月1日から今月8日の午前8時までに震度1以上を観測した地震が9回あったことが報告され、このうち、先月21日と26日におきた地震では震度3の揺れを観測したということです。
また、去年の秋頃から地震の震源が能登半島の陸域から、日本海の沖合に徐々に広がっていることが確認されていますが、現在も、続いているということです。
一方、衛星を使った観測でも2020年12月ごろから珠洲市にある観測点で地面が隆起するなどの地殻変動が継続しています。こうしたことから、地震調査委員会は能登地方での一連の地震活動は、減衰する傾向は見えず、依然として活発な状態が継続していると評価しました。
地震調査委員会の平田直委員長は今後も強い揺れを伴う地震が発生する可能性があるため十分に注意して、地震への備えを続けてほしいと呼びかけています。