【密着】浴衣で楽しむ銀座!老舗の若女将 4年ぶり祭りへの奮闘記『every.特集』
東京・銀座で久しぶりの夏祭りの準備が始まっていた。その名も「ゆかたで銀ぶら」。ゆかたを着て銀座の街を楽しんでもらおうというお祭りで、2007年に始まった。
祭りを仕切るのは銀実会(ぎんみかい)。40歳以下で、銀座に店を構える若旦那・若女将の集まりである。今年、祭りのリーダー役になったのは、露木佐瑛子(つゆきさえこ)さんだ。「4年ぶりの本格開催で何が何でも成功させたいと思っています」と祭りにかける思いを語る。
露木さんは、創業138年の天ぷらの老舗、「銀座天國」の5代目若女将。3人姉妹の長女で、店を父親の代で終わらせたくないという思いで継ぐことを決意したのだ。日課は伝統を守る天ぷらと秘伝のタレの味のチェックだ。「毎日食べて飽きないかと言われるが飽きない」と笑顔を見せる。
会社勤めの夫と、ひとり息子との3人家族。仕事と育児に忙しい日々が続く。そんな中で引き受けた祭りのリーダー。コロナ禍を乗り越え、4年ぶりの開催の意味を感じていた。
「3年間のコロナの間にいろんな方とのつながりが切れるところだった。今までつないできた、皆さんの思いでお祭りができる」
そう、このお祭りは様々な人々が行き交う銀座という街が一つになる機会なのだ。露木さんは考えた。古き良き銀座の伝統と新しい銀座のスタイル、両方を取り込んだお祭りを作りたい――
4割を占めるお祭りの女性スタッフの先頭に立ち、新たなイベントの企画を進めていった。
その一つがオリジナルのうちわを作るワークショップ。銀座の洋服店や呉服店から余った布の切れ端を提供してもらった。そして築地警察署と初のコラボもある。
さらに盆踊り。これまでは小学校を借りて開催していたが、今年は初めての試みを行う。街の新しいシンボル、GINZA SIXの屋上を会場にしたのだ。なんと屋上に本格的なやぐらまで立てた。
会場には人気フルーツ店や洋食店など銀座の5店舗が屋台を出し、選りすぐりのグルメでお客さんを待つ。
そして本番当日。最高気温は35.9度。厳しい暑さの中、祭りを仕切る露木さんは、銀座の街を走り回る。連絡がひっきりなしに入り、各現場の調整で大忙しだ。すると、次の現場に向かう途中に思いがけない事に遭遇する。
※詳しくは動画をご覧ください。(2023年8月23日放送「news every.」より)