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台風6号に関する総合情報(17:05)

2023年8月9日 17:17

気象庁によりますと西日本では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、暴風に厳重に警戒し、高波に警戒してください。九州南部では、線状降水帯による非常に激しい雨の降りやすい状況が続いています。引き続き、九州北部地方では10日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

※気象庁の発表内容は以下のとおり。

[台風の現況と予想]
台風第6号は、9日15時には五島市の南にあって、1時間におよそ15キロの速さで北北西へ進んでいます。中心の気圧は975ヘクトパスカル、最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートルで、中心から半径150キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっています。台風は、暴風域を伴って九州の西の海上を北上して10日朝にかけて対馬海峡に進み、その後、朝鮮半島に進む見込みです。

[防災事項]
<大雨・雷・突風>
台風本体や周辺の発達した雨雲により、九州を中心に非常に激しい雨や激しい雨が降り続いており、九州南部では線状降水帯による非常に激しい雨の降りやすい状況が続いています。また、九州南部では総雨量が平年の8月の月降水量を上回る大雨となっており、土砂災害の危険度が広い範囲で高まっています。台風から離れた西日本から東日本太平洋側にかけての地域でも、台風周辺の湿った空気が流れ込んで、断続的に非常に激しい雨や激しい雨が降っています。西日本や東海地方では、10日にかけて雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。

10日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、

 四国地方        300ミリ
 九州南部、九州北部地方 250ミリ
 東海地方、近畿地方   180ミリ
 中国地方        150ミリ
 奄美地方         80ミリ

11日18時までの24時間に予想される雨量は、多い所で、

 四国地方        100から150ミリ
 九州南部、九州北部地方 50から100ミリ
の見込みです。

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、竜巻などの激しい突風や落雷に注意してください。また、奄美地方ではこれまでの大雨により地盤の緩んでいる所があり、引き続き土砂災害に厳重に警戒してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。台風の速度が遅いため、九州では台風本体や周辺の発達した雨雲の流れ込みが続き、総雨量がさらに多くなるおそれがあります。また、台風から離れた西日本から東日本太平洋側でも台風周辺の湿った空気の流れ込みが続くため、総雨量がさらに多くなるおそれがあります。

<暴風・高波>
九州北部地方では10日にかけて、海上を中心に猛烈な風が吹き、うねりを伴った大しけとなる所があるでしょう。四国地方でも10日にかけて非常に強い風が吹き、うねりを伴った大しけとなる所があるでしょう。

9日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
 九州北部地方 30メートル(40メートル)
 九州南部   28メートル(40メートル)
 四国地方   23メートル(35メートル)

10日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、
 九州北部地方 30メートル(40メートル)
 四国地方   23メートル(35メートル)
の見込みです。

9日に予想される波の高さは、うねりを伴い
 九州北部地方         7メートル
 九州南部、奄美地方、四国地方 6メートル

10日に予想される波の高さは、うねりを伴い
 九州北部地方 7メートル
 四国地方   6メートル
の見込みです。
暴風に厳重に警戒し、高波に警戒してください。

<高潮>
台風の影響で、西日本では10日にかけて潮位が高くなる所があるでしょう。高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水に注意してください。

[補足事項]今後の台風情報、地元気象台の発表する警報、注意報、早期注意情報、竜巻注意情報、気象情報等に留意してください。次の「令和5年 台風第6号に関する情報(総合情報)」は、9日23時頃に発表する予定です。