訪日外国人の旅行消費額、過去最高に 5兆2923億円 観光庁
観光庁は、去年の訪日外国人旅行消費額が5兆2923億円となり、過去最高になったと発表しました。
観光庁によりますと、去年の訪日外国人旅行消費額は、速報値で5兆2923億円で、これまで過去最高額だった2019年を超え、政府が去年3月に決定した新たな観光立国推進基本計画で目標とした5兆円を達成しました。
国・地域別の消費額では台湾、中国、韓国が、それぞれ全体のおよそ14%ずつを占め、次いでアメリカが11.5%となっています。
また、1人あたりの旅行支出は21万2000円で、2019年と比べて33.8%増えたということです。宿泊費が7万3000円と最も高く、次いで買い物代、飲食費となっているということです。
観光庁の高橋長官は、目標額が達成できたことについて「円安や物価上昇の影響が考えられるが、宿泊数が増えたことも要因」と分析した上で、観光需要の回復は地域によって偏りが出ていることから「地方部への誘客にも力を入れていく」と強調しました。