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福島で初の震災遺構に…津波の記憶伝える『請戸小学校』から中継(1)

2022年3月11日 4:59
福島で初の震災遺構に…津波の記憶伝える『請戸小学校』から中継(1)

東日本大震災から11年。警察庁の発表によりますと、現在までに分かっている死者は1万5900人。そして2523人の行方が今も分かっていません。福島県浪江町にある請戸小学校から杉原凜キャスターが中継。

海岸から300メートルほど離れた請戸小学校は、2011年3月11日、高さ15メートルにもなる巨大な津波に襲われました。校舎には津波到達地点が記されています。また、時計の針は津波が到達した直後の3時37分を示したまま止まっています。請戸小学校の児童や職員95人はすぐに高台に避難したため、全員無事でした。

しかし浪江町は、小学校からおよそ7キロ離れた福島第一原発の爆発事故で避難指示区域となり、行方不明者の捜索も打ち切られ、立ち入りできなくなってしまいました。

震災から11年たち、未だ町のほとんどが帰還困難区域ではあるものの、徐々に人が戻りつつあります。多くの人たちが次の未来へ歩き出す中、請戸小学校も、被災の記憶や教訓を後世に伝える建物として、去年、福島県で初めての震災遺構となりました。