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上皇后さま“右足ふくらはぎに血栓” 「深部静脈血栓症・末梢型」とは

2022年8月26日 20:35
上皇后さま“右足ふくらはぎに血栓” 「深部静脈血栓症・末梢型」とは

上皇后さまは26日、宮内庁病院を訪問されました。右足ふくらはぎに血栓が見つかり、経過を見るために検査を受けられました。

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上皇后さまは先月、がんと闘う子どもや家族らを支援するチャリティーコンサートを鑑賞されました。会場に入ると、大きな拍手でむかえられました。コロナ禍の影響により、3年ぶりの鑑賞となりました。

その上皇后さまについて、先週、右足のふくらはぎに血栓ができる「深部静脈血栓症・末梢(まっしょう)型」と診断されていたことがわかりました。26日、上皇后さまは経過を見るための検査を受けに、皇居の宮内庁病院を訪問されました。

上皇ご夫妻は、ことし6月から先月にかけて、定例の健康診断を受けられていました。その検査の中で、上皇さまは心不全の所見が見られ、その後、「三尖(さんせん)弁閉鎖不全による右心不全」と診断されました。

そして、上皇后さまは血液検査で血栓が認められ、19日に検査を受けられました。「深部静脈血栓症・末梢型」と診断されたということです。

この病気について専門家は――

血栓などの病気に詳しい新潟大学・榛沢和彦特任教授
「表面に見る血管ではなくて、筋肉の中にあるような深い静脈に血のかたまりができる病気です」

ふくはぎに血栓ができることが多く、高齢者に多いといいます。上皇后さまが診断された「末梢型」というのは、リスクが低い初期の状態だということです。その一方で、症状に気づかずにいると――

血栓などの病気に詳しい新潟大学・榛沢和彦特任教授
「足の血栓を放っておくと、脳梗塞になる人もいる」

水分補給やウオーキングなどで、筋肉を動かすことが重要だということです。

現在、上皇さまは88歳、上皇后さまは87歳です。側近は「共にお年を召している。健康面に注意してお過ごしいただきたい」と話しています。