国内初の“内密出産”… 「赤ちゃんポスト病院」親の名前書かず出生届提出へ
赤ちゃんポストを運用している熊本市の慈恵病院は、名前を明かさずに出産した女性の子供について出生届の母親の欄を空欄にするか、届け自体を出さない方針を明らかにしました。国内初の「内密出産」となります。
慈恵病院では、去年12月、西日本に住む10代の女性が名前や住所などの個人情報を明かさないまま出産しました。
病院は、「自分では育てられない」という女性の意向を確認し、子どもは病院から乳児院へ預けたということです。
病院では、子どもの出生届の母親の欄を空白で出しても問題がないか、熊本地方法務局に問い合わせていて、今月中の回答を求めています。
女性は、子どもが成長したときに出自を知ることができるよう病院の相談員1人だけに名前などの個人情報を明かしていて、子どもが18歳から20歳の間に明かしてほしいと話しているということです。